月の燈影

2002年8月3日(土) か列28番

湖月わたるが1人でスタスタと開演間近かに入ってきました。やはり素敵!!

作・演出 大野拓史先生。{月組。更に狂わじ}と同様に、時代物は好きなんでしょう。
丁寧な作品に仕上がっていましたが、1幕は少し退屈かも、、。

江戸世話物ならではの、美意識を表現する事に焦点を絞っての舞台作りは成功でした。
花火等夏の風物詩に情緒を感じる事ができます。

素直に良い作品だと思いました
実は期待して無かった。江戸物〜和物〜??
粗筋を掴んでいても、観るまでは確信が持てなかった。

成功は主要人物の書き込みがしっかりしていて、主演者3人が芝居のできる
彩吹真央、蘭寿トム、沢樹くるみをもってきたこと。
 
特に今回は彩吹が、最高の演技を見せてくれた。
着物の着こなし、いなせな感じ〜歌、芝居ダントツの存在感を示してくれた。
さすが、元雪組。オーラすら漂う〜。
罪を背負い、理由あって堅気でない世界に入ってしまった若者。
影を背負って魅力的な役を大きく膨らませて演じてくれた。
三味線も聴かせてくれ、大活躍。
この上手さ。何故か香寿の芝居を思い出させる.雪組は似るのか、、。
DC「カナリヤ」でも上手いと思った。トレンチコートの後姿で演技をしていた。
でも、あまりにも出番が短かく、決定的な印象はなかった。。

蘭寿は本来ヤクザ役が似合うと思っていた。
ところが、今回は真っ直ぐな気持ちを持つイイ人を演じ意外性を感じました。
このイイ人がハマル。
ドキッとするようなラブシーンもあり、最後は涙をさそうおいしい役。
沢樹くるみの腕の中で息絶えるシーンは涙、涙、、。
不覚にも私までがウルウル〜。
でもここまで気持ちを高めてくれたのは 
それまでの彩吹の演技だと思います。

退団を決めた沢樹。最後にドンピシャの役が来ました。
シンのとおった深川芸者をたおやかに演じ、
もう女優の貫禄。綺麗でした。惜しまれます。

西條三重といい、退団を決めたバウでは2人とも思い切って最高の演技を見せてくれました。

最後に応援している桐生園加。やくざ役が似合うと思ったが、
女の子に弱くお調子もので まっ白で純粋な役。お芝居上で重要な役でした。
お化粧も綺麗で、沢樹の弟役。熱演でした。

2幕のクライマックスに向けが良く、自然に泣けます。
日本物だけど歌って踊ってのフィナーレもあり華やかです。

専科の城火呂絵、一樹千尋は、さすがです。
組長の夏美ようの悪役 似合いましたがもっと悪でも、、。
あと、幸美杏奈、悠真倫が上手かったです。

最後に、所作、台詞がまだまだです。下級生が多い出演者ですが、
お稽古を積んだとはいえ、とても間にあいません。 
時として興醒めしていまいます。意欲はかいますが、、、。

「月の燈影」
月バウ 霧矢大夢の「SLAPSTICK」には勝ったと思った。
宙バウ 椿火呂花の「エイジ・オブ・イノセンス」にも〜??
彩吹真央の1人勝ち(^o^)ダ。